幸せな夢(宿主)
少女が泣いている。
「フフフ、さっきは満足そうな顔をしていたのに今度はそんなに憐れな顔をして。人間は本当に面白い、いや、今世の主が愛いだけか?・・・そんなことどちらでも良いか」
「ー・・・おいで。こっちの水は、甘いぞ。今日は私と一緒に寝よう。妖は幻想を魅せるスペシャリスト、だからね」
少女は泣き止んで青年を見た。
「妖・・・?宿儺様は神様じゃないの?」
「おやそうだったか?・・・妖と神は表裏一体だよ。貴女が何を見るかで決まってくる。貴女は、何が見たい?」
少女はなんだかぼーっとしてきてしまい自分が何か呟いたことにすら気が付きません。
「幸せな、夢を見たい」
「そうかい」
「それじゃあ、いこうか」
青年は少女の手を引いて歩き出した。
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